意外な人物からの再評価 ――18世紀

18世紀になると、『君主論』が再評価されることになる。最初に『君主論』を再評価したのはマキャベリスムとは程遠い、社会契約論で有名なルソーである。

『社会契約論』のなかで「国王たちは人民が力弱く貧困に苦しみ自分たちに反抗できないことを望んでいる。マキャヴェッリは王公に教えをたれるとみせかけて人民に偉大な教訓を与えた。君主論は共和主義者の教科書と讃えた。モンテスキューやヘーゲルも『君主論』を支持し、見方が変えられることとなった。

現代でのマキャベリの評価

そして現代に至ると、マイネッケやクローチェといった人々が、 政治を道徳や倫理などの領域から独立させたのがマキャベリの立場である、と主張した。 ここにおいて、マキャベリズムという、権謀術数を意味する、政治学上の概念が確立された。

この言葉は、マキャベリの全ての主張を盛り込んで作られたのでなく、 上にあるような政治を道徳や倫理から切り離すべしという考えのみから作られた言葉であることに注意されたい。 ともあれ、このために、マキャベリは"現代政治学の祖"と言われている。

しかし、マキャベリズムという言葉が先行して、非情・手段を選ばないという印象が強いのが残念だ。

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