執筆活動開始から最期まで

突然無職に戻ってしまったマキャベリは、父ベルナルドが残した山荘に妻子とともに移った。 そこで朝はきこりたちの仕事を監督したり、泉のほとりでダンテやペトラルカの詩を読みふける。昼さがり、居酒屋で村人と気のおけない雑談や賭け事をして遊ぶ。

だが、日が暮れると生活様式は一変する。在職時代の官服に着替え、姿勢を正して書斎の人になる。約4時間、古典を紐解き、原稿にペンを走らせる。こうして彼は様々な作品を生み出す。叙情詩・評論・論文・戯曲・随想・伝記・寓話などジャンルは多岐にわたる。amazon.comで著者「niccolo` machiavelli」で検索すると、621件ヒットする(半分は君主論だが、娯楽書もちょくちょく混じっている)。

君主論・政略論の印象が強いので、いわゆるお堅い本が多そうだが、実際は若者が好むような俗っぽい喜劇も書いていた。戯曲「マンドラーゴラ」はその代表だろう(タイトルに使われたマンドラーゴラは媚薬の一種)。

その後、マキャベリは1527年6月22日、数日の患いで世を去る。

君主論は、この書斎で最初に生まれた作品である。メディチ家に取り入り、職を得ようとして書かれたとも言われる。そのためタイトルもついておらず、友人ヴェットリへの手紙の中で「君主体制」に関する本を書いたと述べているため、『君主論』Il Principe と呼ばれるようになった。マキャベリ存命の間は写本が回し読みされたのみで、出版されたのは彼の死後である。

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